【超合理的】勉強の復習の仕方を徹底解説!~結果に繋がる自己分析方法~
どうも!受験コーチSHUです!
「勉強は復習が大切!」ってよく言いますよね。でも、先生に「復習ってどうやればいいんですか?」って聞いても「うんとね…自己採点して解き直せばいいんじゃない…?」みたいなあいまいな答えしか返ってこなかった。そんな経験ありませんか?
「復習しろ」と口酸っぱく言っている本人が復習の仕方を知らない、受験生の話を聞いていてそんなケースをよく耳にします。
そこで!今回の記事では僕が東大受験のために行っていた超合理的な復習法について徹底的に解説します。
「こんなに細かくやるんだ」
「きちんとステップを踏めばいいのか」
色々な気付きがあると思うので、最後まできっちり読んで下さい!記事の最後に勉強効率をアップさせるためのプレゼントも用意しているので是非よろしくお願いします!
それでは本題へ入っていきましょう!
序論:世間様の言う「復習」は間違っている!
皆さんは「エビングハウスの忘却曲線」というものを聞いたことがありますか?(画像はブログ「底辺から脱出する方法」様の記事「大学受験の勉強法。底辺高校から旧帝大に合格した戦略的な勉強方法」より引用させていただきました。)
(引用元:ブログ「底辺から脱出する方法」内「大学受験の勉強法。底辺高校から旧帝大に合格した戦略的な勉強方法」より。閲覧2020年8月28日)
エビングハウスの忘却曲線によれば20分後には元の60%、1時間後には45%、1日経つと35%、1ヶ月後には20%しか覚えていない!だから細かく復習する必要があるんだ!
というように引き合いに出されることが多いです。
この主張、間違ってます。
そもそもこの実験では、前提として「子音と母音からなる無意味な音節」をどの程度覚えていたかを調べているのです。
もう一度言います。
「無意味な音節」をどの程度覚えていたかを調べています。
普通に考えて、勉強する上で「無意味な音節」を覚えることなんてありませんよね。
どんなに難しくて意味がないように見える単語や、用語であっても、きちんと意味があって具体的なイメージを描くことができます。
当たり前ですが、人間意味のないことを覚えるのは大変です。
だからこそ、単語の繋がりを意識したり、語呂を作ったり、絵のイメージをしたりして「意味を持たせて」覚えるわけです。
もちろん、このような工夫をしてもやはり1週間、1ヶ月と経過すれば半分くらいは忘れてしまいますが、エビングハウスの忘却曲線に従ったような忘れ方はしませんので安心してください。
まずは最初に勉強する段階できちんと意味を持たせて暗記することで、定着させやすくします。そうした上で、以下に述べるような復習法を実践するとめちゃめちゃ効率が上がります!
具体的なアクションプランは、これらの記事を参考にしてください。
鉄緑会英単語帳【鉄壁】の使い方を徹底解説!~これで東大模試偏差値65~
英熟語を覚えるためのたった2つのコツ~「イメージ化」と「流用」~
復習≠何度も解く
復習、というと問題集を何度も繰り返して解くことだと思っている受験生が少なからずいます。
何度も繰り返すことに意味がないとは言いませんし、僕自身それだけで十分だと考えている時期もありました。確かにそれでもある程度成績を伸ばすことは可能なんです。何度も繰り返せば、問題のパターンが見えてくるからです。
ですが、それだと当日の問題ガチャに左右されますし、全科目で色々な問題のパターンを覚えるなんてとても厳しい事です。どうせ受験勉強をするならきちんと思考のトレーニングをした方が良くないですか?
復習する、というのは確かに「何度もやり直す」というフェーズを含むのですが、もっと大切なフェーズがその前にあるのです。
それは、問題一問としっかり向き合う事です。
これはどういうことかと言うと、問題と自分を分析するということです。
これを踏まえると、次のような関係式が言えるわけです。
復習の効果=分析の質×反復の量
つまり、反復量が多ければ復習の効果は大きくなりますが、ここに質の高い分析を加えることで更に効果をあげることができるわけです。
では、3つのステップに分けて自己分析について解説します。以下では理系科目を想定していますが、文系科目でもあまり大きな違いはありません。分からないことがあれば是非コメントで知らせて下さい!
自己分析第1ステップ:どこで間違えたか
自己分析の最初のステップは「どこで間違えたか」をきちんと理解する事です。
例えば、問題演習をしているとしましょう。「やった!完答だ!」そう思って模範解答を見たら、どうやら答えの数字が違ったようです。
言ってしまえばこれは「計算ミス」ということになります。というのも、過程はどうであれ、とりあえず結果まで導いているからです。
しかしこれを単に「計算ミス」と片付けてはいけません。当たり前ですよね。どのレベルで間違えたのか、それを理解する必要があります。例えば計算ミスのレベルは以下の4つに大別できます。
- 四則演算レベルのミス
- 式変形レベルのミス
- 立式レベルのミス
- 立式前の情報整理レベルのミス
どのレベルのミスであるか、きちんと理解しなければ対処できるはずがありません。番号が若いものほど、復習は楽に終わります。
単に結果だけを見て片づけるのではなく、「どのレベルのミスか」を見極めるようにしましょう。
自己分析第2ステップ:ミスの原因は何か
どのレベルでのミスかという事を理解し、その都度対応することもできるのですが、どうせミスを直すなら根本的に治療しましょう。
そのミスが生じた原因、つまりミスを生み出してしまう構造的な要因は何か、ということを考えるのです。
四則演算でミスをしているのであれば、
- 検算をしていない
- 四則演算の計算力不足
- 焦り
といった原因が考えられまし、式変形でミスをしているのであれば、
- 同値変形の理解不足
- 文字式の計算力不足
- 定石となる変形の手法を抑えていない
といった原因が考えられます。立式でミスをしているのであれば、
- 日本語を数式で表す能力(和文数訳力)不足
- 変数の設定が下手
といった原因が考えられますし、情報整理でミスをしているのであれば、
- 問題の指示通りに図を描く力が足りない
- 特定の解法に繋がる「キーワード」が分かっていない
- 基本的な用語の理解が足りていない
といった原因が考えられます。
ここに挙げた以外にも人によってそれぞれのミスの根本原因があるはずです。
大事なことは「〇〇というミスが生じた、それはなんで?」という自問自答を繰り返すことです。
それを繰り返せば繰り返すほど、より根本的な原因に近づいていきます。根本的な原因が分かれば、それだけ多くの問題を解決することに繋がります。
例えば、問題の情報整理ができていない→用語の理解が足りていない→教科書が読めていない→教科書の読み方って何?→そもそも文章の読み方って何?→文字情報をどうやって整理するの?→要約とイメージ化
というように、入り口がただの演習問題1つであっても自問自答を繰り返すことで全ての学習に通じる「要約とイメージ化」という話にまで到達できるわけです。「文章の読み方」をしっかり理解すれば、単にその科目の用語を確認する以上に得られるものは多いでしょう。
もちろん、この場合に「用語の理解をしなくていい」と言えるわけではありません。用語をきっちり理解した上で、より根本的な部分である「文章の読み方」も確認しいこうねって話になるわけです。
自己分析第3ステップ:どんな対処ができるか
第2ステップがきちんとできれば、するべき対処は勝手に見えてくるはずです。式変形が苦手なら、よくある変形の手法を確認すればいいですし、四則演算が苦手なら毎日計算練習をして、一行計算したら検算する、といったミスを生まない構造を作ればいいだけです。
立式ができないなら、文章を数式化する練習をする、特定の式を導くキーワードを知る、といった事ができますし、情報整理ができないのなら、まずは用語の意味を確認するところからです。
自己分析とは「自分はどのような思考パターンで考えているか」を理解することで、それを元にミスを生まない(ミスをすぐに修正できる)構造を作ることが大事です。
多くの受験生は、第1ステップで自己分析が終わっているのです。「どんな間違えをしたか」を確認したらすぐに解説を見て理解した気になっています。そんな対症療法ではいつしか限界が来ます。きちんと掘り下げる思考を練習しなければ、今以上の成長はできません。
自己分析したら反復あるのみ
いくら自己分析ができていても、反復量が少なければ定着はあまり望めません。
先ほど挙げたこの関係式
復習の効果=分析の質×反復の量
ですが、復習の効果がマックスで100としたら、分析の質・反復の量はそれぞれマックスで10ってイメージです。
つまり、いくら分析を頑張ってもそのあと反復学習をしなければ得られる効果は10で止まります。
ミスの原因、取るべき対処法が分かったらひたすら実践するしかないわけです。そして、反復している過程でも間違えることや気付くことなどたくさんあると思います。そうした時には、再び分析し、更に分析の質を高め、また反復します。
常にアップデートしていくようなものです。量より質、質より量、とかそういったカスみたいな話ではなく、それらを両立する事は当たり前です。一方だけで上手くやろうなんて甘い話はありません。頭ではわかっていても実際に手を動かさないと気が付かないことだって、入試問題を解いていればたくさんあります。
「なんで?どういうこと?」という自問自答を繰り返してやるべきことをはっきりさせ、目的に沿った勉強をたくさんしてください。計算練習をすべき人が教科書を読みなおして知識を確認している、用語を知らないくせに過去問ばかり解いている、そんな見当違い受験生にはならないでください。
最後に、具体的な分析+反復のアクションプランを提示します。
今日からできるアクションプラン
-
- 分析ではできるだけ何度も「なんで?どういうこと?」と自問自答して、根本原因を探る
- 問題演習時の「ミスの種類」と「ミスを生んだ原因」を分析する
- ミスの根本原因を解消するための勉強をする
- 類題をたくさん解き、「教科書の例題とどこが似ているか」を理解する
- たくさん演習する場合も、きっちり1問ずつ分析する
分かりにくいかもしれないので、「どこが似ているか」という話を補足します。
似ている、というのは特に理系科目に多い特徴です。「似ている」には2つの軸があって、それは
- 設定が似ている
- 発想・処理の仕方が似ている
です。xy平面のように、「設定が似ている度合い」「処理が似ている度合い」という2つの軸があるようなイメージですね。
自分が今解いた問題は、教科書レベルの基本例題を基準(原点)にしたら「設定・処理平面」のどの位置に、来るかという事を考えると、過去に演習したどの問題をヒントにできるかが見えて来るようになります。たくさん類題を解いてこの平面上にプロットしていけば新しく解く問題のヒントが得られやすくなりますから、「教科書の例題と比べてどう似ているか」を考えることは有効です。
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